財務諸表

財務諸表の使われ方いろいろ

貸借対照表、損益計算書も、作ったからにはもちろん、使う人がいるわけで・・・使う人、主な人たちです。

外部用(会社以外の人に対して)
財務諸表をつかって・・・
誰になにをする?
税務署税務署などに税金を納める時に使います。
金融機関金融機関に(銀行など)お金を借りる時につかいます。
株主株主総会で出資者に報告説明する時に使います。
会社法会社法で定められている基準に従い、各省庁に提出します。
内部用(会社内の人に対して)
財務諸表をつかって・・・
誰になにをする?
経営者などが会社の経営方針をたてる時のデータとして使います。
経営者など経営をしていくうえでの無駄な支出を抑える時に使います。
従業員従業員が売上げなどの目標をたてる時につかいます。
製造業の場合売り値を決める時の原価を計算するために使用します。

(^~^)!

株主と経営者だけの関係ではないようです。書類を作って「ハイ終わり」ではなく、そのあとにも色々が人が書類を使用したりと、多くの人が関わりあってるんですね。

この作られた書類をもとに、従業員の賞与が支払われるときの基礎資料になったりと、また別のところでお金が動くんですね。

簿記の技術で作成された財務諸表は、それだけ社会的にも重要な、難しくいうと社会的責任がある書類ということになります。

これだけ社会的に重要な書類を作成しているのだから、もうちょっと給料を上げ…ブツブツ…そう思いません?

そして社会的にも重要な書類ということなので、法律(「企業会計原則」「会社法」「税法」)などによって、制度として、書類の報告の書式が決まってしまっています。

なぜそのようなことになってしまっているのかというと、誰かの権利を認めてしまうと、他の人の権利を侵害することになってしまうからですね。

これは何を表すのかというと、簿記にはあまり感情の入り込む余地がないということになるんですね。がんじがらめです。

具体的に言うと、Aが来たら、A'をかえすというように、それこそ機械のようにシステマチックにパターンが決まってしまっているんです。

法律によって制度化をされているので、簿記3級の学習のほとんどは、パターンを覚えるという学習というよりは作業?、A→A'を覚える、無機質な暗記科目のようなものになっています。

これが簿記を学習する時のとっつきにくさ、敷居の高さにつながっている原因の一つだと思います。

本当はそういうパターンになるための論理的な理由があり、奥が深く、理にかなった楽しい学問なのですが、そこまでは・・3級ですから・・・(^^;