貸借対照表

このページでは決算書の一つ、貸借対照表についての説明をします。

貸借対照表は人に報告するための書類なので、あらかじめ記入形式、書式が決まっています。

どのような作りになっているのか構造に注目してください。

貸借対照表の構造

貸借対照表
平成○年12月31日
○○商店(単位:円)
700
1,150
1,300
1,500
1,000
3,350
3,000
6,000
6,000

借方、貸方、勘定、会計期間などいろいろお話してまいりましたが、今度は貸借対照表についてです。

貸借対照表はお店や会社の、ある時点の財産を一覧表にしたものです。

そして貸借対照表は、借方と貸方の残高が必ず一致しています。

借方と貸方、左右にわかれているのでバランスシート(BalanceSheet略してB/S)とも呼ばれています。

貸借対照表
平成○年12月31日
○○商店(単位:円)
700
1,150
1,300
1,500
1,000
3,350
3,000
6,000
6,000

個々の説明です。書式を覚えて下さい。

  1. まずこれは貸借対照表だぞ、ということが書いてあります。
  2. 次に日付です。貸借対照表は、決算日の日付を記入します。
  3. お店や会社の名称を記入します。
  4. 単位は円です。大企業になると単位が百千円になったりします。
  5. 財産に関する勘定「資産・負債・純資産」が借方、貸方にわかれて集まっていますね。
  6. 資産の内容には現金、売掛金、商品、備品と一行ごとに書かれて、金額が横に、現金700円、売掛金1,300円と続きます。
    現金、売掛金、商品・・・と書かれているものは勘定科目(かんじょうかもく)といい、資産の内容をまたさらに細分化したものです。
    どのような種類があるのかというのは、これはあとでたっぷり勘定科目ごとにおいおい学習しますので、説明はまたのちほど。
    金額欄はアラビア数字で記入します。「,」カンマを3桁ごとに記入してください。カンマを付けないで書いても、試験には合格しますが、計算間違いのもとになります。書くにこしたことはありません。
  7. 借方、貸方の合計をそれぞれ記入します。合計は必ず一致します。かならず一致するので、試験のテクニックに、表作成の最後に検算をするという、貸借対照表の性質を利用した小ワザがあったりします。

貸借対照表等式・資本等式

ところで、合計は必ず一致するということなのですが、これを式になおすと、資産負債純資産(資本)という関係式がなりたちます。これを貸借対照表等式といいます。

また式を変形させると、資産負債純資産(資本)という式にもなります。これを資本等式といいます。

まとめると、貸借対照表といえば、資産=負債+純資産なんだなということと、あと、貸借対照表等式・資本等式という名前と両辺が一致する性質があるんだなくらいということを覚えておけばいいと思います。

結構単純なつくりですね。重要なのは⑤・⑥・⑦あたりですかね。

おまけ

いくつか線の呼び方を説明をします。試験にはでませんが、実務で知らないということでは、すまないので。

貸借対照表
平成○年12月31日
○○商店(単位:円)
700
1,150
1,300
1,500
1,000
3,350
3,000
6,000
6,000
  • 表題線(赤の一重線)
  • 前頭線(赤の二重線)
  • 合計線(赤の一重線)
  • 締切線(赤の二重線)
  • 余白線(赤の斜線)
    余白線は余白に不要な書き込みを避けるために、赤の斜め線をかきます。